ふかふかの夜に。

本業はフリーランスのフォトグラファー。ここを日記のように使っています。誰かに見せたいものじゃなくて、自分が忘れたくない気持ちを置いとくところ。たまに写真や仕事のこと。

与えることのみなもと

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金曜日。徹夜明けの目をこすりながら

始発の新幹線で葉山へ。


月に一度、

葉山に暮らす料理家、飛田和緒さんの

連載の撮影を担当させてもらって

丸1年が過ぎた。

自宅にお邪魔して写真を撮る贅沢な時間。


海を見わたす気持ち良いテラスに

初夏の風のような飛田さんの人柄。

気をてらわない純度の高いお料理たち。


コロコロ笑いながら「おかしいでしょー」

って色んなお話をしながら

お料理をつくってくれて、いつも、

心を癒されにいってるよう。


「いいのよ、失敗したって」


料理に全く縁がなかった私はこの一年で

落とし蓋を覚え、せいろを買って、

台所に立つ時間が増えた。


こんな風に「与えてもらってる」

感覚の仕事は珍しいのだけど、

とても気に入ってる案件だし、

そうゆう仕事をふやしたいと思う。


そしてその「与えてもらってる」

感じの源は、明らかに飛田さんの人柄、

優しくてチャーミングな性格、

無理をしないライフスタイル、

シンプルで上質なセンスの良さ、

その全てがつまったお料理を生み出す腕前、

そうゆう彼女の存在そのものから

来てるのだと思う。


たとえ仕事としてでも、

彼女の家で、彼女と過ごす時間と

そこから生まれる感動、その経験が

わたしが「与えてもらってる」もの。


クライアントさんに

素晴らしい機会を与えてもらって、

飛田さんに目に見えぬ大きなものを

与えてもらってる。


私も、与えられる人間になりたい

と、もらえばもらうほど、強く思う。


2年目も、大切な時間に

心地良い風が吹きますように。

 


撮影がおわって

お料理と食後のコーヒーまでいただいてから、

私達撮影クルーはそのまま名古屋へ。


それぞれが別のホテルにチェックインして、

お腹もいっぱいだから

夕食もやめておひらきになった。

その感じもいいなー。

程よい距離感の女3人の月一の出張を

気に入り始めてる。

明日は朝から長野県に移動する。

 

 

夜、遠くに暮らす友達から

「運を信じる?」とメールが届いて、

面白い質問だな、って思った。

私はもちろん信じてる。