7月19日、日曜日。
南森町でカレーの撮影。
料理家の奥地さんをのぞき、デザイナーさんも
クライアントさんも初対面だったのに
その日は晴れていて、日曜日で、窓の外には緑の木々。
短パンやTシャツでキッチンにならんで
お喋りしながらカレーを作る人達の後ろ姿を
見てると、まるで友人の家に集まる休日だった
スプーンの上の山椒の粒や文字のかぶり方、
背景の野菜の数ミリを何度も調整しながら
精度は保ちつつ、空気は終始、
とてもリラックスしていた。
よかったな、よかったな。
意味のないピリピリなんて1ミリも欲しくないもの。
小さな道具ではなく、
最初は大まかにざくっ!と、一見大きな所動で
集中して料理を盛り付ける奥地さんの動きに、
見入ってしまう。そんな時の横顔を見ると
詩的な人だなあと思う。
やっぱりわたしは会社辞めてよかったかな、
こんなことばかり考えながら仕事やってたら
きっと簡単に落ちこぼれてしまう
自分で自分の生きる場所を選ぶこと、
だいぶ大人になってからようやく知っていった
みんないつもとちゅうにいる