ふかふかの夜に。

本業はフリーランスのフォトグラファー。ここを日記のように使っています。誰かに見せたいものじゃなくて、自分が忘れたくない気持ちを置いとくところ。たまに写真や仕事のこと。

35才でも不安でいいんだ

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2020年11月23日、月曜日。

品川へ向かう新幹線に乗ってる。

今日はプライベート。目黒のクラスカへ。


八月、撮影で北海道の八雲へ行った。

木彫りの熊の資料館に。

そうしたら、鮭くわえてなくて。

民藝と現代アートの狭間をかんじる熊さん達。

はまってしまった。

そしたら目黒クラスカで八雲の熊さんの

展示があるじゃないですか。

気がふれたように、

日帰りで目黒に木彫りの熊を見に向かってる。

https://www.houyhnhnm.jp/news/407142/


そのあとは

東京都庭園美術館日本民藝館。帰阪。

友達にも会えるといいな。


...

昨日、日曜日はスタジオに来客。

先月、写真展に来てくれた人が訪ねてきてくれた。

料理がじょうずなその人は

今朝焼いてきたんです、と言って

ナッツとドライフルーツがぎっしり入った

重たくてとびきり美味しいキャロットケーキを

持ってきてくれた。

まだあったかくて、ワックスペーパーと

鳥の刺繍のすてきな布で包まれていた。

 

その後夜までスタジオで仕事をしてから

恋人が迎えにきてくれて晩ごはんを一緒して

録画していた「本の道しるべ」を観た。

 

https://www.nhk.or.jp/hensei/sp/program/article/?area=602&date=2020-11-24&ch=31&eid=12776&f=2273

 

料理家の飛田和緒さんの回で

海の見えるご自宅の地下の書庫で

本のことを話す彼女のことばがようすが

とても素敵だった。


30代なかば、料理家として人気があり、

忙しくしていたけれど、

修行や経験をつんでないことに

自信がもてずにいた時期

「聡明な女は料理がうまい」という本の

バッサリとした物言いに勇気をもらい、

「私はこのやり方でいいんだ、と

勇気をもらった」

と仰っていたのをみて、勇気をもらった。


同じ土俵でもなくてえらそうだけど、、

「35歳でも不安でいいんだ」とおもった。

この人と同じくらいの年になったとき

こんな風な空気を纏う人になっていたいと

おもった。


本当に飛田さんはいつも素敵なのだ。

連載の仕事でご自宅に通わせてもらって3年め、

いつも、憧れの眼差しで撮りつづけてる。

飛田さんはいつも、朗らかに笑って、

爽やかな夏の風みたいに、

「いいのよ、食べられたら」

「ごめんなさいね、適当で」と

美味しいごはんをどんどん作ってくれる。


この人と同じくらいの年になったとき、

こんな風な空気を纏う人になっていたい、と

隣にいる恋人に言ったら、

何にも言わずににこにこしてた。