8月23日、金曜日。
昨夜、北海道出張から帰ってきた。
取材先の星野リゾートに泊まらせてもらって、空き時間、部屋のベランダの椅子に座って風の音をききながら居眠りするのが気持ちよくて、意識して日常にこんな時間つくっていきたいなと思った。考えごとも伸びやかに捗る。
考えごとをするシチュエーションによって、選び取る答えは変わってしまうんじゃないの、と思った。喧騒のない森の中で風に当たりながら思い描く未来と、せせこましい都会の中で思い描ける未来は少し違う。手に取る本や音楽もきっとちがう。
自分で買って持っていたのに家では全然読む気になれなかった彫刻家、砂澤ビッキの本を、ホテルのロビーで夢中になって読んだ時間も豊かだと感じたし、今の普段の環境に疑問を感じた。
「衝動があるところに自分を置いてあげなさい」どこかで見かけたフロイトの言葉が頭をよぎった。
今暮らしてる街に、私は1人で年末に越してきて、とても気に入っているけど2年くらいしたらまた引っ越そうかな、と思った。それが別の街なのか、だいすきなポートランドなのか。休息も含めて、のびやかに朗らかにしっかり考えしっかり動いていく。自分の今や未来を好きでありたい。過去は過ぎたこと終わったこと
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写真のことをずっとかんがえ続けてる。生きることそのもの。あんまり現実じゃ無いことにどんどん潜っていきたい。
げんじつたらしめるもの、時間、時系列、場所、出来事。
大切なことは感覚の事実、感動、衝動、興奮、孤独、静けさ。
地上が雨の日も雲のうえは晴れてるし、夜都会の喧騒も空から眺めると輝いてるんだなってかんじる。
世界は美しいと四六時中信じながら暮らして生きていきたい。そんな気持ちでさいごまで写真を撮っていたいな
写真を撮って暮らしてるけど、写真はいつも現実との折り合い。