カメラマンをしています。

ふかふかの夜に。

本業はフリーランスのフォトグラファー。ここを日記のように使っています。誰かに見せたいものじゃなくて、自分が忘れたくない気持ちを置いとくところ。たまに写真や仕事のこと。

透明な輪郭

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5月19日

火曜日の夜、

3日連続の撮影がおわってほっとしてる。


2019年は、自分の限界がわからなくて

何度かひっくり返った。

道端で立ち上がれなくなって通りすがりの人が

救急車を呼んでくれたこともあった。


自粛期間中にたっぷり休み、体力を回復させて

色々考える時間も過ごした私はここのところ

「これからは休日をちゃんとつくるぞ」と、

策を練ってる。


いま過ごしてる忙しなさのなかにいては、

私の目には見えてない景色があるように感じてる。

 

その輪郭は、じつはこれまでも何度か見てきた。

瀬戸内の海で船に乗って

キラキラと輝く水面を眺めてた時。


昼間、喫茶店で変哲のないサンドイッチを食べて

珈琲を飲んで、窓から差し込む光に

泣きそうになってた時。


雨の夜、

水溜まりに映り込むビルの光を眺めてた時。


あ…と思うのも束の間、

その輪郭に構う余裕が私にはなかった。


いま、しごとをくれる人たちがいて暮らしを

成り立たせててもらってる。奇跡的だと思うし、

光の中を泳いでいるみたいだし、

自分がいっぽんの線になったよう。


むかし写真に救われた私は、

いまも写真に、社会と繋げてもらってる。


生きてるうちは写真で写真に恩返しがしたい。

それはもう祈りのようにそう思う。

だから、今、せわしなさから少し抜け出して

もっと透明な写真が撮りたい。

 

大切なものはキラキラと透き通ってる。だから

もし馬鹿にされるようなことがあったとしても

守りきらないといけないもの。

人のせいにしちゃいけなくて

目をそらしたら消えてしまう。

遠くで明滅してるその光を見失わなければ、

仕事で撮る写真にも繋がると感じてる