ふかふかの夜に。

本業はフリーランスのフォトグラファー。ここを日記のように使っています。誰かに見せたいものじゃなくて、自分が忘れたくない気持ちを置いとくところ。たまに写真や仕事のこと。

六月の蛍

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週末の備忘録。


6/6の土曜日は、

ひとりでスタジオで仕事をした。

書類をつくり、撮影をして、納品をした。

途中なんだか泣けてきて「こりゃあ、いかん」と

夕方早々に撤収し、ビールを飲んで、

コロッケを食べて、懐かしい本を読んだ。

たぶん少し疲れてた。

今月は26日まで撮影でぎっちり埋まった。


やすみやすみ、暮らそう。

 

..

6/7の日曜日

幼なじみと、4歳の坊やと3人で湖までドライブ。

ものすごい晴れ方をした空を見ていると

昨日泣いてたことが嘘のように感じて、

「遠くへ来るって大事だな」と考えながら

水辺でイチャつく母子の写真を沢山撮った。

風が吹いてて日差しが強い日だった。

幼なじみの彼女は、ものすごく美味しいお弁当を

3人分作ってきてくれていて、

今日って幸せだなって思った。


帰り、焼き立てのカステラを買い

程よく疲れて帰阪すると、

むかし私のせいで最悪な別れ方をし、

先月、7年ぶりに仲なおりのために再会した人から

「疲れてなければ、」とドライブの誘いが届き、

夜な夜な蛍をみに連れて行ってくれた。

 

すっかりと惚れ直してしまってる私は

(蛍なんかみれてもみれなくても、

そんなことはもうどうでもいい。)

と思いながら助手席に座ってたものの、

車を降りるとその場所からみえる星の数より

たくさんのホタルが

ふかふかの草の上で明滅していた。

 

とちゅう、桜の木の下、2匹のホタルが

頭上まで飛んできてくるくるまわり、

葉の上で休んでいった。

帰りは車道沿いの一蘭でラーメンを食べて

近くの公園まで送り届けられた。

 

再会以来、何度か会ってるものの、

いつも近くの公園で待ち合わせ、

すこし出かけて同じ場所に送り届けられ、

帰るね、と帰って行く。

一度もふれず、名前も一度も呼ばれることなく、

ただどこかに数時間、連れ出してくれる。

 

まるで夜明け前のような不思議な六月。