金沢行きのサンダーバードに乗ってる。
目的地は富山。
数年前から、月1の連載で48都道府県の
伝統工芸や名産を巡る撮影をさせてもらってる。
今回はガラス工芸を取材へ。
毎度弾丸ではあるものの、
「時間単位」でも「年単位」でも
ひとところにとどまるのが苦手な私には
移動の機会を仕事で与えてもらえる事がありがたい
国を越えていけたら、もっと素敵なんだけどな。
ここのところ少し気持ちがざわついてる。
仕事の多忙とプライベートでの出来事、それに
ここに日記を残す習慣がなくなってたからかなと、
サンダーバードに乗り込む前に
駅のデリカフェでアイスカフェラテを飲みながら考えた。
6月も半ばをすぎ、気づくと24日。
誕生日の日に抱えきれないほどだった花束は
ひらひらと花びらを落とし、今小さく2輪咲いてる。
「これは、これで、むしろこうゆうほうが好きだな」
なんて思いながら茎を短く切って
花瓶からグラスに引っ越して、
出張から戻るまで達者でいておくれよ、と
声をかけながら出かけてきた。
出がけにポストを覗くと、幼なじみから
お祝いにと本が届いてた。
最高な選書だったからニヤリとしてしまって
お礼に、富山で素敵なガラスを探そう、
と思ってまだ返事をせずにいる。