ふかふかの夜に。

本業はフリーランスのフォトグラファー。ここを日記のように使っています。誰かに見せたいものじゃなくて、自分が忘れたくない気持ちを置いとくところ。たまに写真や仕事のこと。

七月六日、外は土砂降りの雨で、詩人の話をした

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もう、7月も11日まで来た。今日は日曜日。

昨日から出張で青森の八戸に来てる。

すごく雨が降っていて、朝から警報が出てしまってる


ここのところの私は特別な七日間を過ごしてしまい

すっかりこの場所に来なくなってたけれど、

ここに日記をつけ始めようと決めた日から

一年が過ぎたと気づいて、

なんだか大切なものがひとつふえたような気がした。

だから、やめないで、時々でも

ひとつずつ書き残していきたい日々の記憶。

一年前も出張先のホテルの窓から

夜景を眺めてた、ふかふかの夜だった。今夜も。

https://suyasuyachang.hatenablog.com/entry/2019/07/02/032945

 

最近の備忘録。

..


7月6日、月曜日。

早朝にホテルをチェックアウトしてから

料理研究家奥地さんのアトリエで料理の撮影。


奥地さんの場所には磯野さんという方がいて

この人達の恋人か兄弟のような空気感が好きで、

仕事中、めのまえのふたりを眺めるだけで

いつも嬉しくて楽しい気分になる。

奥地さんは少年のようで詩人のよう。

磯野さんは美味しいものと本と詩と珈琲が好き。

私は2人の空気感が好き。

この日は土砂降りの雨だった。


お昼は奥地さんが色んな出汁の素麺を、

磯野さんが豚肉とパクチーのおにぎりを

作ってくれた。ものすごく美味しかった

 

撮影後、口数の多くない磯野さんが私に

御徒町凧さんが好きなんですか、と

声をかけてくれた。好きも何も、

私が大阪に「夜な夜な書店」を作ったのは、

15年も前に、東京で彼の詩の朗読会に

行ったことがきっかけだし、いつも、

御徒町さんの詩のような写真が撮りたい

と願ってるものだから、驚いてしまった。

白くて、一見変哲のない、純度の話。

おしつけがましくないことに泣きそうになる。


磯野さんは自粛期間中にすっかりと

その人の詩にはまってしまったらしく、

スケッチブックを買って書き写してる、と教えてくれた。

磯野さんとは、もしかするときっとこの先、

仲良くなれるのかもしれない。

ならないかもしれない。

どっちもいいけど今日は素敵だな、

と思いながらその日は仕事らしく

スマートにさよならした。