フィルムカメラは持ってたけど、はじめてデジタルのライカを買った。朝起きた瞬間から目の前にある景色全部撮りたくなってる。
10枚もシャッターきってないけどすでに沼、たのしいたのしい。
M11と、ズミクロンf1.4/50mm
買うまでは少し迷ってたけど、でも、旅、って感じの案件がかさなって、旅みたいなカメラ欲しいなと思ってえいやと買った。
はじめて手に取った時、おもってた以上に嬉しくて興奮して、良かったよう…とおもった。
そこから数日後、SDカードを買いにいったヨドバシでひとり歩きながらジンときた。
まさか自分がこれで仕事をできる日が来るなんて思ってもなかったから感動してしまった。とうとつに襲ってきた感動だった。
カメラに興味ない自分でもこれなんだからやっぱり特別なんだなとおもった。とてもかっこよくて、最高に癖強。これを使って写真撮るの、ほんとうに楽しみだなって思った。
使ってみると想像の遥か上で、今まで使ってたカメラは何だったんだ、、という気持ちと、やっとここに来れたという気持ち。
最初借りてた場所から引っ越してスタジオを大きくした時も、ひとりでジーンとして泣いたのを思い出した。背伸びして、不安で、わくわくしてるジン。
ライカが特別なのは、作家性を認められたひとが使えるカメラだって、私は思っていたから。不便で使いづらくて、機能は削ぎ落とされて、ピントも自動で合わないし、ばかみたいに高くてばかみたいにただ良い写真を撮る為だけに設計されてる。フィルム時代から変わらないデザイン。どこから眺めても色気がある。良い写真とは、きれいな写真でもうまい写真でもなくて空気感のこと、気を衒ってないこと、さりげないのにハッとさせられてしまうこと、言葉になんてできないこと。
圧倒的な無造作
数枚とって、とりこになって、初めてカメラを持った時のように、世界の美しさにおののいてる。世界が美しすぎて生きづらいとすら思う。
写真があってよかったな、現実との折り合いをつけながらこれからも暮らす。