ふかふかの夜に。

本業はフリーランスのフォトグラファー。ここを日記のように使っています。誰かに見せたいものじゃなくて、自分が忘れたくない気持ちを置いとくところ。たまに写真や仕事のこと。

4月25日/ポートランドの覚書

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Day66/

ポートランドに来て2ヶ月と少し経ちました。

はじめ、ポートランダーの暮らしは

フレンドリーでクリエイティブ、

ワークライフバランスが整って

(少なくともそう見えて)いて、

新しいことや創作活動に対して開放的で積極的

という印象でした。

それが眩しく思えてノコノコ来ました。

実際その通りでした。

 

でも3ヶ月といういわゆる旅行よりも

長く滞在してみるとうまく言えないのですが

なんとなくここで暮らしたら

こう感じるかもしれないというのを

想像する時があります。

 

日本人は忙しく働きすぎとか奴隷のようだとか

昔、面と向かって言われたこともあったけど

感覚がわかりませんでした。

ほかを知らないのにそんなことないよとも

言えませんでした。いま暮らしてみて、

そう言われたこともふまえた上で

別にいいじゃないか?と思いました。

羨ましいことも多いけど、

日本で大好きな人と忙しく面白く

仕事ができることはやっぱり楽しいし、

べつに悪くないよ働きすぎ、と。

その事は独立が遅かったこともあって

ひと一倍わかっていたつもりですが、

しっかり異文化での確認も済みました。

みんな自分だって覚悟や信念を持って

やっています。

自分を前に進ませるものと

止めてしまうものの源が同じ、

そんなジレンマごと好きになれた気がします。

 

それを念頭においたうえで、

誰でも少し休む時期があったっていいし

仕事、つらかったら明日辞めたっていい

しかえたっていいしひとつに絞らなくてもいい。

そうゆうことをなんとなくわかりました。

(私は辛くないのでやめませんが)

 

ポートランドはただそれが感じやすい環境

なだけであって、

当然みんな楽をして暮らしてるわけじゃない。

街自体に個性があるから

人を選ぶかもしれないけど、肌に合えば

みんなが自分にとっての正しい答えを

間違えにくい空気があるし、

それを受け入れ合う空気もある。

 

ここに来て素敵だった時間は、

結局どこにいたってできることばかりでした。

街の空気がそれを体験させてくれました。

だから日本でも好きにしたらいいです。

もし、3ヶ月という、自分にとって

ちょっとドキッとする程の時間とお金を使って

ここに来なければ、

ポートランダーの暮らしを垣間見ることなく

指をくわえて日本から眺めていただけ

かもしれません。

身をよじりながら告白すると、

それを使ってでも行こうと思うくらいには

日本で、自分以外のみんなが器用に見えて

少し参りかけていました。

親、パートナー、子ども、仕事、

どうやってバランス取ってるんだ???

遅めの独立をしてせかせかと暮らして

ふと顔をあげたらそんな時期でした。

今この街で日々を送って、

何にも状況は悪くなかったし

要は考え方だとわかりました。

ただ視野が狭かったなあと🧎‍♀️

皆さん日本でそれ気づいてましたよね

恥ずかしいです。

 

束の間ひとりになって退屈と思えるほどの

時間を過ごしてわかったのは

たったそれだけの事だったけど、

それはこれからも自分を助けて

前に進ませてくれることのように思います。

写真を知った時と同じくらいのひらけ方です。

ずっと半径2mくらいの日常を

愛していきたいです。

..

とくに良かったのは

初めの2ヶ月をフルタイムで働く女性の場所で

滞在できたこと、

最後のひと月は社交的な女性がオーナーの

エアビーに当たって、

彼女が恋人や友人達と過ごす週末を

一緒に体験させてくれたこと、

そうゆう時間が有意義でした。

暮らしの空気を垣間見ました。

 

今の滞在先のオーナーのコリーンに

一番ワイルドな望みは何かときかれたけど

写真が撮りたいしかわかりません。

あと、自分にできないことはやらなくていい。

日々の余白を自ら作ることができる感覚は

なんだか憧れが叶っていく感覚と似ていて、

とても静かでとても確かです。

暮らしはちょっとしたことで整うし

ちょっとしたことで崩れるんだと感じます

April 25,2023