ふかふかの夜に。

本業はフリーランスのフォトグラファー。ここを日記のように使っています。誰かに見せたいものじゃなくて、自分が忘れたくない気持ちを置いとくところ。たまに写真や仕事のこと。

慌ただしく、心許ない。 抜けてた日々のことを、ただ記録するためだけの投稿。

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9月24日水曜日、

岐阜、飛騨高山に向かう特急にのってる。

きょうは「有道しゃくし」の職人さんを訪ねる。

...

 

気づくと季節は秋の入り口で、

この調子だと、次はっとした時には

首にマフラーを巻いてる気がする。


慌ただしく、心許ない。

抜けてた日々のことを、

ただ記録するためだけの投稿。

...

9/11金曜日。

この四月から友人のスタイリスト

丹羽さんと始めた「サンドイッチテーブル」。

https://instagram.com/sandwich.table?igshid=9zimj46fblri

10月に写真展の開催が決まったので、

デザイナーさんの所で写真集の打ち合わせ。

そのあしで丹羽さんのお宅へ伺い、

「秋のサンドイッチ」の撮影をした。

イチジクとフェッタチーズがのっていて、

チョコレートに似た香りの赤ワインも

一緒に出してくれた。

zoomミーティングをひとつして、

夕方スタジオに戻り、整理整頓の仕上げ。

...

9/12土曜日

10年ぶりのカメラマンの女の子が来社。

曰く、スタジオで働いて5年が経つ、

独立しようか迷ってる。ということで

話を聞きに出向いてきてくれた。

彼女はしっかりと立っていて

為になるようなことは言えなかったから

世間話をしてさよならした。

質問には誠実にこたえたつもりだけど、

自分がどの選択に覚悟を決めるかだから

無責任なことは言えないな、と思う。

 
夜は幼なじみと新大阪で食事。

ワインを飲んで、チーズやパスタや

ドルチェを食べた。

...

9/13日曜日

焼き菓子を焼くのが上手い友人が

工房を構え販売を始めるので、

スタジオでホームページ用の撮影。

じっさい会うととっても穏やかな人なのに

彼女の勢いはすごいものがあるなあと、

毎度、おののいてしまう。

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9/14月曜日

姫路で、納豆工場の撮影。

大鍋で蒸しあげられた大豆は

ひとつひとつ、人の手で藁に包まれて

ほくほくでつやつやで、粘りが強くて

とっても美味しかった。

国産、有機栽培、手作業のものほ

全体の1%にも満たないそう。

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9/15火曜日

スタジオにいた日。

zoomミーティング、納品作業、

夕方からはお客さんが来て撮影をした。

紫陽花が好きだと言ってたから、と言って

花束とケーキを抱えてきてくれたものだから

驚いてしまって、申し訳なくなったけど

テーブルに花があるのはすごく嬉しい。

つい、帰りに昨日の納豆をお渡ししてしまった。

...

9/16水曜日

撮影のない日。

スタジオで納品を済ませてから、

西九条でお客さんと食事。

久しぶりに、外で飲んだなーという感じ。

トンネル横丁、という場所の呑み屋を

2軒ハシゴしてさよならした。

...

9/17木曜日

午前中に江坂で打ち合わせをして、

昼からスタジオで納豆のイメージ撮影。

デザイナーさんが和菓子を、

ライターさんがクッキー缶を持ってきてくださり

みんなで甘いものを食べながら撮った。

なんだか幸せなんだよなあと、

単純な私はそんなことを毎日思う。

...

9/18金曜日

終日、製薬会社さんにて食品の撮影。

実験室にセットを組ませてもらって、

添加物の有無の様子をひたすら撮った。

この会社の人たち、みんないい人。

時々ここに来させてもらっては、ほっこり帰る。

...

9/19土曜日

スタジオで〆切寸前の納品を滑り込ませ、

夕方、仕事おわりの恋人と合流。

大きなハンバーグとクラムチャウダーを食べた。

...

9/20日曜日

恋人とグランフロントのショールーム

見学に行ってから、京都へ。

ギャラリースガタhttps://www.su-ga-ta.jp

友人の個展を見に行き、

錦市場で蛸やコロッケやあんみつを食べて

京都GRAPHYhttps://www.kyotographie.jp

数件まわった。

祇園のスフェラで見た瀧本幹也さんの

5大陸横断の写真集を購入。

スフェラはもともと好きな場所で、

恋人と一緒に行きたいと思ってたから

叶ってうれしかった。

...

9/21月曜日。

スタジオにて戦隊モノのヒーローの撮影。

...

9/22火曜日

朝、梅田のレッドリバーに

ノートPCを持ち込み少し仕事をしてから、

スタジオに行って幼なじみと合流。

数時間、撮影に付き合ってもらってから

大正で焼き鳥を食べてワインを飲んだ。

...

9/23水曜日

スタジオで、終日さつえい。

パジャマやお箸の写真を撮った。

 

 

なんでもない日の日記

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9月10日、木曜日。

朝から伊丹空港アクタスへ。

同業の先輩が新しくスタジオを構えたから

お祝いに椅子を贈ることにしたのだけど、

さいしょ注文した椅子が届くのが

12月中旬になると連絡があり、

そりゃちょっと遅すぎる、と、

アクタスで別の椅子を買った。

それを受け取りに行ってきた。


そのあしで新事務所に伺い、

ふたりで近くの珈琲屋に行き

アイスコーヒーを飲み飲み、

佐内正史の写真集「MAP」を見せてもらって

うちひしがれて帰ってきた。


この日贈った黒のセブンチェアは

先輩にすごく似合ってたけど、

12月に届く、ヴィトラ社の椅子は

もっと似合うと思ったから、

「いやいや、一脚で良い」と言う彼に

12月のが届いたら交換に来ます、と伝えた。

冗談だけどじっさい引き取ったとしても

セブンチェアは私の場所にも似合いそうだし、

どうせなら本命のほうを使って欲しい。


片付けもままならぬうちに伺ったから

早々にお暇して、梅田の駅前第二ビル、

「レッドリバー」でオムライスを食べて

土佐堀のモグカメラにフィルム現像の

仕上がりを受け取りに行った。

モグカメラを仕事の人に教えてもらって以来、

現像はここでお願いしてるけど、

なんだか居心地の良い場所で行くたびに

ふにゃ、とした気分になる。

夕方スタジオに戻り、棚の整理を始めたら

乗ってきて止まらなくなってしまって

気づくと23時ちかくなっていた。

整頓に目処が立ったことが嬉しくて、

ビールを買って帰った。

なんでもない日の日記。

秋めいてきた

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9月9日、水曜日、秋めいてきた。

朝、5時に起きて料理をして、お米を炊いて

アイロンがけをしておにぎりをにぎった。

作ったものを全部冷蔵庫に入れて

歩いて近所のコインランドリーに行き

スニーカーの洗濯をした。まだ8時。

撮影がなくて、ゆとりがある。


家事をしながらふと、

仕事で忙しいだけの毎日はごめんだけど

暇なだけの毎日もごめんだな、と思った。

同時にわがままだなあ、とも。

こんな朝が私はすき。


昼間は、気になりつつ

何ヶ月も手をつけられてなかった

スタジオの収納の整理整頓。

無印で収納ケースを18個(!)買った。


片付けもそこそこに、

夜は恋人の家で夜ごはんをご馳走になって

飼い猫をなでて帰ってきた。

この夏は、この人のおかげで

美味しいものをたくさん食べたし、

ふたりで色んなことをして、沢山話をした。

何度か旅行にもでかけたし、

ひとりでいることを大切にもしてくれた。

いてくれてありがたかったしうれしかった。

穏やかで、朗らかな良い夏だった。

 

こんな感じで良いんだっけ?

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2020年9月8日、火曜日。

撮影と撮影の合間に、モスバーガー

アイスカフェオレを飲んでる。

まだ暑いけど数日前から秋を感じてる。


今週と来週は撮影がかなり落ち着いていて、

はて。こんな感じで良いんだっけ?と

きょとんとしてる。

一年前のスケジュールを見返すと、

こんな感じで暮らせていたみたい。ふむ、。


...


余白があると、ふと感じる。


自分に嘘をついて誰かに認めてもらうような

ことをしてたら自分の生き方は始まらないし、

誰かのために自分ができることを

がんばりたい。

それは全てにあらわれる。

私は長い事そのことに気づけずにいた。


何ごとも無造作がいちばん美しいと感じる。

身の丈にあった風に暮らすのが良い。


ときどきは、こうゆうことを考えるために

静かにひとりにならないといけない。

私は頭の回転がひどく遅い。


..

 


とりとめもない日記。

夕方からの撮影も、姿勢良く臨みたいなー

白ワイン、モンブラン。日曜日。

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2020年9月7日、月曜日。

雨上がりの空港にいる。

涼しい風が吹いていて、オレンジの雲が流れてる。

 

今日は六甲のかもめ食堂さんで

1月から始まる連載の打ち合わせをしてから

三ノ宮に移動してリムジンバスに乗り込んだ。


飛行機に乗るわけではなくて

空港のアクタスに用事があるだけだけど、

移動はいつも私を嬉しい気持ちにさせる。


今年に入ってから、

スタジオと自宅をそれぞれ引っ越したことや

コロナが流行ったこと、

週末を一緒に過ごすようになった人の影響

エトセトラエトセトラ、のおかげで

去年と比べて、お酒を飲む機会が

10分の1くらいに減った。


気づいたらそうなってただけだけど

生活リズムは整ったし、

二日酔いで無駄にしてしまう時間も減った。

そもそもお酒はさいしょから弱かった。

どんな時も、自分が選びとったものや

選ばなかったことの繰り返しで

今の生活が構成されていく。


そんな中、昨日は久しぶりに

大好きで仕方ない人たちの場所に行き、

二人が作ってくれた見るだけでわくわくする

テーブルいっぱいの料理を食べ、

美味しいお酒をガブガブ飲んで最高だった。

機会が減ると、たまの機会が更に素晴らしいものに

なるってことも新しい発見だった。

オーストリアの白ワインを持って行ったら、

準備していてくれたのも

オーストリアの白ワインだったものだから、

そうゆうのって、嬉しいな、と思った。


正午に飲み始めてすっかり夜になり、

酔っ払ったまま作ってくれたモンブランは、

マロンクリームがお皿からでろんでろんにはみ出て

このうえなく幸せな光景だった。

最後はペロペロのまま近くの店に移動して、

赤ワインを頼んでジェラートをつついた。

その日、目の前の二人はずっと笑ってて、

私達三人は同じくらいお喋りだった。

スタジオスヤスヤ、さんねんめ。

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ふぁっ。

二週間近く、たってる。

 

無意識に余白とゆとりをなくしてた。

ここのところは、撮影で色んな場所に行ってた。

近大マグロを目指して和歌山の串本へ行き、

木彫りの熊さんを目指して北海道の八雲へ行った。

宝塚の山奥の「えべっさん」の熊手工房を訪ね、

神戸のネイバーフードさんで料理の撮影をした。


プライベートでは、

ムーミン展に滑り込み その線を眺め、

富山に行ってガラス工房でグラスを作ったり

山の中の露天風呂に浸かったり、

ウェットスーツを着て川に飛び込んだり

水に流されたりした。

もぎたてのイチジクを食べ石ころを拾い、

流木をみつけてスタジオに飾った。

毎朝、大きなおにぎりを食べた。


どれもこれも素敵な時間で、

日々、めまぐるしく流れる景色は

カメラのファインダーを通して

眼前に美しく明滅してる。


いつの間にか9月になっていて、

9月1日、私のスタジオ

「スタジオスヤスヤ」は3年目を迎えた。

実感もなくほにゃっ、としてる。


1年目は、種を撒くような時間だった。

自他共に明白なへっぽこの私には

プライドなんてないから、

頑張りたいですって訴えてたんだと思う。

同じ下手でも、せめて機会を

与えてもらえる下手でいたいと思ってた。

ポートフォリオを抱えて

色んな人の場所に行かせてもらった。

みんな笑ってた。


2年目は、おそる、おそる、と出てきた芽を

育てるような時間だった。

あせらず、水をやること。

毎日、考えられるできる限りのことを

ぜんぶやったら、やっとスタートライン。

の繰り返しで、

自分ができることは少ないのに

やらなきゃいけないことは驚くほど多かった。

もっと良い写真が撮れるようになりたかった。

良い写真って何なのかって考えてた。

まだわからない。

まだ、全然撮れてない。

毎日ひりひりする気持ち。


3年目はどんなふうになるのでしょうか

襟を正してはげみます◯

 

スタジオスヤスヤ、三年生。

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そのことに救われてる

 

 

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今日は、雑誌の撮影で神戸を巡る。

待ち合せ場所に早く着いてカフェラテを飲んでる。


ここのところ沢山の撮影をさせてもらっていて、

ふと息をつく間にぎゅっとなる。

もっといい写真が撮りたいとおもう

ヒリヒリした気持ちはいつもあって、

時々は落ち込んで起き上がれなくなるけど、

それもふくめて写真という幸福な仕事に

肩まで浸かって、あつあつな日々。


..

先日、朝から久しぶりのデザイナーさんが

スタジオに来て撮影をした。

その間たくさん彼女の話をきかせてくれた。

パフェの撮影だった。


会社を辞めて一人になってから、

しごとの相手と個人的なことを

お喋りをする時間が増えた。

どんな思いで仕事をしてるのか

どんな風に今ここにいるのか

個人的なこと、趣味嗜好、えとせとら。


話そうと思ってくれたこと、話してくれること、

そのこと自体がもういつもとても嬉しい。

そんなことこそ大切だと感じるし、

そんなことを大切に思える空気の中で

誰かとつくりあげた仕事をたいせつにしたい。


同じ日、午後から別の2人が来て別の撮影をした。

夕方前に撮影は終えたものの、

そのままふたりはそこにいて各々仕事をつづけた。

コーヒーを飲んで、お菓子を食べて、

時々少しお話をしながら。

とちゅう、仲良しのフードスタイリスト

丹羽さんが訪ねてきてみんなでお喋りをした。

丹羽さんは手作りの焼き菓子をくれた。


部屋の隅からその光景を眺めていたら、

スタジオ、私の場所ではあるけれど

誰かにとって居心地の悪くない場所に

なれているのなら良かったな、とジンとした。

良い写真が撮れることも

写真で喜んでもらえることも嬉しいけど、

やさしくて楽しい人たちと仕事を

一緒にできることにいつも救われてる。

救われながらでないと、歩けない。