ふかふかの夜に。

本業はフリーランスのフォトグラファー。ここを日記のように使っています。誰かに見せたいものじゃなくて、自分が忘れたくない気持ちを置いとくところ。たまに写真や仕事のこと。

ただ日々のつらつら、

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6月2日火曜日

ようやっと落ち着き、そそそと通常運転。

6月に入ってから、生活を整えようと思って

5時台に起きて7時台に出勤することに決めた。


この日もそんな風にはじめたら

朝のうちに色んなことが片付いて、

午後からの撮影を前に、仕事場で

ちょっと昼寝までできてしまった。


午後からは魚料理の撮影で

スタイリストさんのご自宅へ。

下ごしらえも済ませてくれてたものだから

スパスパー!と、夕方にはおわり

イカとトビウオを使った色んな料理を

たらふくいただいた。

甘くてやわらかくて本当に美味しかった。

 

夕方スタジオに戻って少しだけ仕事をして、

20時ごろ帰宅。

ビールや赤ワインを飲んでたら寝落ちた。

..

6月2日水曜日。

カラッ晴れの緑の木々のした、7時すぎに出勤。

私の通勤路は半分が公園(出勤徒歩5分)。

 

車に機材を積み込んで、神戸へ向かった。

元町にあるneighbor foodさんの2階で料理撮影。

気づくと、さいきんPCの中には

食べ物の写真しかなくってうれしい。


今は料理の撮影が、いちばん楽しいかもしれない。

食いしん坊には食いしん坊の仕事が入る。


各々の手際や判断に助けられ、

実食もふくめ昼過ぎには終わって夕方帰阪。

ゆっくりとスタジオを掃除して、

明日の立ち合いのじゅんびをした。


夜、ヒロセさんが、制作をお願いしていた

「タイル貼りの洗面台」を持ってきてくれた。

ポッテリと、ほどよいシンクの洗面台!

雰囲気がすてきでうれしい。

化粧品の撮影に、とっても使い良さそう。


...


さいきん思うことは、

うまく言えないかもしれないけど、

自分はこのごろ仕事にも人にも友人にも、

全てになんだか恵まれすぎてしまってる。

だもんで、持ち合わせたエネルギーを

己の人格に使わないとダメにならないか?

というような気持ちがある。これ伝わるのかな?

備忘のメモ。

 

そうしたら、今よりもっと

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5月28日もくようび

急ぎの納品をいくつか済ませてから、

スタジオの備品を買いにIKEAへ。


駐車場に着いてから

今日は食事してなかったと気がついて

レストランで野菜カレーを食べて、

エルダーフラワーのソーダを飲んだ。


すごく大きな鏡と大きな鏡、キャンドル、

色とりどりのペーパーナプキンを9つと

お客さん用のグラスを12個買った。


全てをスタジオに運び込むとなんだか疲れてしまい

買い物中に届いてたメールを数件返して、

とほとほと、19時の明るい時間に帰宅した。

月が出ていて、夕方の匂いがした。

数日前に仲なおりした人の顔が浮かんだ。


変なこと言うようだけど

この1.2ヶ月でサボりぐせがついたことに

少しだけホッとしてる。


効率は悪いくせにやりすぎてしまうから、

というか、やりすぎるくらいやらないと

不安になってしまうから、時々疲れる。

このまま穏やかな時間の使い方が

身に付けば良いのにと思う。


そうしたら、今よりもっと

違う景色もみえるような気もしてる。

ぜいたくな悩みだと自覚しながら。

 

サンドイッチテーブルとここ数日の諸々

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最近の備忘録、五月の四日間。

..

5/24 日曜日、

友人のフードスタイリスト丹羽さんと

四月から始めたプロジェクト、

「サンドイッチテーブル」の撮影。

丹羽さんは、

春の野原みたいなサンドイッチや

定番だけど楽園のように美味しいサンドイッチ、

唸るしかない名作サンドイッチを次々と作って、

撮って、食べて、喋って、

朗らかな五月の一日を過ごした。

ゆくゆくは展示や本やカレンダーに

なる予定なのだけど、じっけん的に

インスタグラムだけ走り出しました。

私も始まってから驚いたのだけど

なんと全部パンから丹羽さんのてづくりです。


https://instagram.com/sandwich.table?igshid=1lg1gp9tx7tsg

 

..

5/25 月曜日

スタジオで終日「レジン」のさつえい。

透明の小さな世界のなかに、色とりどりの

グラデーションや空気の玉が閉じこめられていて

光にゆらゆらと揺れて、きれいだった。

 

デザイナーさんが感覚のままに、

と言ってくれていたから私にはありがたかった。

もとい、そんな案件だったから声をかけた、

と、打ち合わせ時に言ってくれた。


仕事をもらうたび、「私なんかでいいのか」

という気持ちになる。

だから感覚のままって言葉はヒリヒリと緊張もする。

きっとこの一日のなかで

見たことない景色を見つけるぞ、と思い臨んだ日。

そんな時は、写真ではなく、

なぜか詩を読んだりして心を落ち着ける。

 

翌日「良い写真連発の撮影になりました」

とメールが届いた。よ、よかった。

ふにゃふにゃむねをなでおろす

 

..

5/26 火曜日

神戸のヨガスタジオをかりて

「あんこスイーツ」をたくさん撮った日。

朝いちばん、機材を車に積み込むために

3階と1階を階段で7往復してしまい、困憊。

こんなときは、アシスタントさんがいたらな、

と、しゅんとなる。

 

撮影は面白くて、お昼はみんなで

床にあぐらをかいてお弁当を食べた。

終わりがけ、

紙コップに入れてもらった冷たい牛乳を片手に、

あんことクリームの乗ったスコーンを

モリモリ食べてたら「牛乳似合う」

「子どもの時まんまるだったでしょう」と

笑われて、帰りは豆大福や桜餅を持たせてくれた。

その日の夜に食べた。

 

..


5/27 水曜日

朝が早い日がつづいてたから少し眠って

家事をかたづけて、10時ごろに出勤。

午後からエルマガジン社さんの会議室で

簡易スタジオを作って撮影。


「お取り寄せ特集」のお酒や食べ物や飲み物を

たくさん撮った。

お土産に、買い取りのコーヒー豆をいただいて

ほくほく帰社。

 

このぶろぐ、すこしずつ再開できますように。

透明な輪郭

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5月19日

火曜日の夜、

3日連続の撮影がおわってほっとしてる。


2019年は、自分の限界がわからなくて

何度かひっくり返った。

道端で立ち上がれなくなって通りすがりの人が

救急車を呼んでくれたこともあった。


自粛期間中にたっぷり休み、体力を回復させて

色々考える時間も過ごした私はここのところ

「これからは休日をちゃんとつくるぞ」と、

策を練ってる。


いま過ごしてる忙しなさのなかにいては、

私の目には見えてない景色があるように感じてる。

 

その輪郭は、じつはこれまでも何度か見てきた。

瀬戸内の海で船に乗って

キラキラと輝く水面を眺めてた時。


昼間、喫茶店で変哲のないサンドイッチを食べて

珈琲を飲んで、窓から差し込む光に

泣きそうになってた時。


雨の夜、

水溜まりに映り込むビルの光を眺めてた時。


あ…と思うのも束の間、

その輪郭に構う余裕が私にはなかった。


いま、しごとをくれる人たちがいて暮らしを

成り立たせててもらってる。奇跡的だと思うし、

光の中を泳いでいるみたいだし、

自分がいっぽんの線になったよう。


むかし写真に救われた私は、

いまも写真に、社会と繋げてもらってる。


生きてるうちは写真で写真に恩返しがしたい。

それはもう祈りのようにそう思う。

だから、今、せわしなさから少し抜け出して

もっと透明な写真が撮りたい。

 

大切なものはキラキラと透き通ってる。だから

もし馬鹿にされるようなことがあったとしても

守りきらないといけないもの。

人のせいにしちゃいけなくて

目をそらしたら消えてしまう。

遠くで明滅してるその光を見失わなければ、

仕事で撮る写真にも繋がると感じてる

仕事のこと「あしたの下ごしらえ」

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2月に神戸六甲のかもめ食堂さんで

撮らせてもらった「くらそび6月号」が

発刊されました。

 

その日は晴れていて明るくて、

被写体のおにぎりやコロッケは
美味しくてたのしくてまんまるで

幸せの風景そのものでした。

 

撮影後、ちゃぶ台を囲んで
そこにいる人達の顔を眺めながら
お味噌汁をすすったら
幸せだなってきづいてしまった、
そんな一日でした◯

 

美味しいごはんと楽しい食卓は正義だと

ほんとに思う。

自分が信じたものは全力で守る

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5/14 木曜日

雑誌の撮影で豊能郡へ。

朝、梅田で編集さんとライターさんを

ピックアップして片道1時間のドライブ。


雲ひとつない青い空の五月で

トンネルを抜けるたび、

窓から入る風の匂いが変わっていく。

取材場所の古民家に着いたときには

周りの山はざわざわと緑が笑って

いろんな鳥の声が大音量できこえてきた。


その場所に行って、会って、話して、撮る。

そんな当たり前のことが嬉しいですねって

言いながら撮影をした。

各々が久しぶりの仕事で、

「緊張して昨日は眠れなかった」

「でもやっぱり会えるのは嬉しい」

「話すことに飢えてる」

「リアルの買い物しあわせ」

なんて、取材後に淹れてもらった

挽き立ての珈琲を、田んぼに面した縁側に腰掛けて

飲みながら話した。


帰り、山の途中にある店でお昼を食べた。

すでに車で一緒に移動してるものの、

なんとなく、大きなテーブルで三人

椅子ひとつおきに座ってパスタを食べた。

お客さんは私達だけだった。


夕方事務所に戻って、

別の仕事の撮影物を立ち合いなしで撮影。

デザイナーさんとメールと電話で連絡を

とりあいながら、21時ごろ納品して終了。


程よいペースで仕事がうごきだした。

昨日、あらためて自分の過去のブログを

飛ばし読みしていたら、

2月の末までずっと忙しそうで

このひとすごいなあ、だいじょうぶかな。

と、ひとごとみたいに思った。

よくこんなでやってたな、忘れてる。


あと3ヶ月で、独立して丸二年になる。

ブレちゃいけないのは、わたしは

お金のためにこの仕事してるのではなくて

写真が撮りたいからこの仕事をしてる。

一人のうちは、誠実に対応できる以上の

仕事は受けちゃいけないと思う。


自分の写真が撮れなくなるなら

仕事の写真やめてもいいやって思ってたけど

どっちもそれぞれ好きで、

それぞれの場面で気づいたことが、

起こったことが、関わった世界が、

つながって広がって驚いたりわくわくすること、

境界線が薄くなって溶け合っていくこと、

なんとなく夢みてたことが

今起こり始めてきたから大切にしたい。

そうゆう人たちに囲まれはじめてる幸運は

簡単に手放しちゃいけない宝物だと感じてる。


簡単に途方に暮れてしまいそうになるけど

日々、今日の最善はどこかなって探しつづける。

弱気でもいいから、やめないこと。

臆病者でもいいから、前にすすまなくちゃ。

 

こつこつと、淡々と

いまの最善をかさねていって、

これからどんな景色が見られるのかを

この目で見にいきたいし、

それはまだわからないほうが今の私には面白い。

 

四月のアップリケ

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「四月のアップリケ」。
会いたい人になかなか会いに行けない今、
イラストレーターのトヨクラタケルさんと、
文通するように作品をつくりはじめました。

トヨクラさんからアップリケが届き、
私がそっと日常に潜ませて撮る。
ステイホームのやりとりのなかで生まれた
アップリケのある風景たちです。

可愛くて楽しくて、まずは
インスタアカウントをつくりました。
インスタグラムをされている方がおりましたら、
みてもらえたら、嬉しくて
きっとちょっと、楽しいです。

 

https://re-verse.jp

 

インスタアカウント

re.verse_suyasuya 

 

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illustration Takeru Toyokura(Re:VERSE)