ふかふかの夜に。

本業はフリーランスのフォトグラファー。ここを日記のように使っています。誰かに見せたいものじゃなくて、自分が忘れたくない気持ちを置いとくところ。たまに写真や仕事のこと。

ひび、めまぐるしく、寒くなり始めた景色はうつくしい。

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ひ、日が経つのがはやい。

もう、十月だなんて。

この調子だと、

気づくとマフラーを巻いて

白い息を吐いてるんだろうな、来年の今ごろは

私はどこに暮らしているんだろう?


なんかうまくいかないな、と思ったら

いじくりまわすのをやめて

いったん元に戻してみる。

なんてことを繰り返しすぎてまだここにいる。

そんな暮らしかたに、少しだけ飽きてきてる。


先週の金曜日からの備忘録。

金曜、撮影に行った先で

その場所はその人をあらわすなあ、

としみじみ感じた。

犬3匹と子5人をほがらかに育てるご夫婦は

仕事のやり方もそんなふうで、

「はぐくむ」のがじょうず、て思った。

こころが安定してて、そばにいて安心できた。


撮影の帰り、デザイナーさんと一緒に

高速のサービスエリアで

天ぷらと温かいうどんと松茸ごはんを食べて

秋だなあ、とおもった。


土曜日は、家のことを色々。

夕方、ギャラリーヨルチャの「辺境と語り部

の展示へ。

ミャンマーのチン族の、伝統的な刺繍が施された

分厚くて大きなストールを買った。

後継者不足から手仕事が絶滅の危機なんだ、

と教えてもらった。


そのままオーナーのイルボンさんと次回展示の

打ち合わせの為にギャラリーの裏のお店に

飲みに出かけて、

普段は口数の少ない彼がビールを飲みながら

「生活が、向いてないのです。」

という話をきいた。

 

生活、向いてない感じするよなあ、とか、

だからこんなギャラリーが作れるんだなあ

と思ったし、思わず私が普段から持ってる

ヨルチャへの思いの丈を酔いに任せてぶちまけた。


心の柔らかい部分が震える展示に

毎回泣きそうになってることや、

独立してやっと自分の好きなように

働けるようになったのだから、

こうゆう気持ちや世界を忘れないような

仕事の仕方をするぞ、と願いを込めて

ヨルチャで買った作品を自分のスタジオに

飾っているし、疲れたときは絵の前に立って

祈るように心を持ち直すのです、


みたいなことを力説した。

ちょっと引かせてしまったかも。


日曜日は家で仕事をして、

夕方から大阪城公園に出かけた。

気候が良くて夕日が眩しかった。

あまりに秋が気持ち良くて、歓迎したくて

帰りに森ノ宮でジョギングシューズを買った。

夜はおにぎりとだし巻きとほうれん草を食べた


月曜日は、早朝から茨木市で撮影。

しごとのあと、市内に戻って写真展をみた。

鈴木育郎「終夏」、

写真ていいな。

食べ物や夕暮れの写真が美しくて

胸が締め付けられた。

 

あたらしい写真集「月夜」の表紙の文章、

「東京にいたくて、」

の出だしにもぐっときた。

 


ほんと、ただの備忘。

ひび、めまぐるしく、景色はうつくしい。