ふかふかの夜に。

本業はフリーランスのフォトグラファー。ここを日記のように使っています。誰かに見せたいものじゃなくて、自分が忘れたくない気持ちを置いとくところ。たまに写真や仕事のこと。

12/4から12/8

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しわす、どうなってるんだ、

もう毎日かけないことを気に病むのは

やめよう。

 

..
12月4日水曜日

日帰りで葉山へ出張。

料理家さんのお宅で連載3号分の

撮影をしたあと、新幹線の時間まで

品川で友達と食事をした。


2時間たわいもない話をしてただけなんだけど、

それがとても良かった。

寂しいけど、大人になってから

「たわいもない話だけを楽しむ」、

ことが下手になったように感じる。


15年前、そうゆうことをとても上手に

乗りこなしていた、何者でもなかった

まだ十代だった私の、割と近くにいた人。

その関係が気持ちを当時に戻してくれるのかな


私はいま関西で仕事をしていて、

彼は10年前東京に出てきた。

私は今のタイミングで

東京に出て仕事をしたいと思っていて、

人脈づくりもゼロからなんだと思うと

途方に暮れてしまいそうになるけど、

この人がいたら精神的にはとても大丈夫だ、

という気になる。

15年も付き合いがつづくとは想像もしなかった。

良い腐れ縁。

..
12月5日木曜日。

雑誌の撮影で映画「カツベン!」のヒロイン

黒島結菜さんを撮った。

モデルや芸能人を撮ることに苦手意識がある私は

そうゆう仕事を受けてしまった時、撮影日まで

緊張のあまりめちゃくちゃ後悔しながら

どんより過ごすんだけど、

断る、ということができない。


自分で選んだことより、人から与えられたことから

ぐうぜんに得るもののほうが大きいから

かもしれない。


1時間も前から東映さんでセットを組み

与えられた10分間の撮影時間、

終わったらホッとした。


夜はデザイナーさんとコメダ珈琲

プライベートで作った写真集をデザイン

してもらったんだけど、お金、また受け取って

もらえなかった。住所も教えてもらえない。

 

ほんとうに素晴らしいデザインを、

通常の仕事の合間に驚異のスピードで仕上げて

満足できるものになるまでとことんしよう、

と修正にも対応してくれた。

物凄い気遣いでもって。

 

会社にお歳暮を送ろうか…

来年、独立されるとのこと。

その時、写真で恩返しできると良いのだけど

 

..
12月6日金曜日。

スタジオでキャンドルの撮影。

イメージを4カットだけだったのと

小道具もほぼ必要なかったからほんわかと

早めにおわって、

さよならした後ひとりでランチへ出た。

この撮影までがとりあえずのひと段落で、

料理が運ばれてきても

手をつけず15分くらい呆然としてた。

何が起こってたのかわからない感じで

キョトンとしてた。

2週間の間に

広島と福岡と葉山に日帰りしたし、

始発の新幹線には3度乗った。徹夜もしたし、

早朝から奈良や神戸にも行った。

週末は大阪マラソンの仕事だった。

広島は2度行ったし、疲れて夜な夜なベソもかいた

とにかく、

誰にも大きな迷惑をかけずに済んでよかった、

そう思った。

事務所に戻って床で寝たら、風邪をひいた。

 

..
12月7日土曜日。

大阪マラソンの処理を終わらせた。

5000枚くらい撮ってて、

手をつけるの億劫すぎた。

でもやっと肩の荷がおりた。

 

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8日、日曜日。

あれよあれよと、

ギャラリーヨルチャでの展示の最終日。

この日は在廊できて、

目の前で作品や写真集が売れていった。


何人かにサインを頼まれて驚いた。

そんなの想像もしてなかったから、

ただの署名みたいになってしまった。

嬉しかった以上に、はっとした。

10年と少しカメラマンをして、

お金をもらって広告の写真を撮ることには

いつの間にか慣れてきていたけど、

お金を出して私の作品を買ってくれる人がいて、

作品をつくる、ということに

いままでと違うベクトルの自覚が芽生えた。 


あきらかにあたらしい出来事だった。

そのことに感動した。


夜は、旅する雑貨店のマトカさんと

作家のカージーさんと

ヨルチャのオーナーのイルボンさんと四人で

小さな打ち上げ。

カージーさんの話がきけて、嬉しかった。

静かな声で話す寡黙な人の物語に

耳を傾けることがゆるされる、

そんな夜がすき。