ふかふかの夜に。

本業はフリーランスのフォトグラファー。ここを日記のように使っています。誰かに見せたいものじゃなくて、自分が忘れたくない気持ちを置いとくところ。たまに写真や仕事のこと。

おおむね、とても良い年だったとしか思えない。

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今年もいよいよ、過ぎていくんだなあ。


いちねんまえは、友達と2人で

私の構えたばかりの事務所で鍋をつついてた。


にねんまえは、初めての1人旅の途中だった。

クリスマスあたりから東欧をまわり、

ウィーンのシュテファン大聖堂のふもと、

「早く終われ散々だった厄年」と念じながら

ひとりビールやグリューワインを飲んでた。


さんねんまえは、もう思い出せない。


今日は、事務所にいて

ひとりで2本目の缶ビールを開けてる。

12月の間は、年越しの予定をきかれるたびに

「一人で静かに過ごす」「予定は無い」、

と答え続けた。


なんか、なんとなくなんだけど、

思い切りひとりでシンとする時間が

必要な気分だったのかもしれない。

わかんないけど。知らんけど。

この一年は、賑やかだったし

泣けちゃうくらい一生懸命だった。


今年は、あたらしい恋もしたし、破局もした。

仕事で悔し泣きも嬉し泣きも沢山したし、

優しい雨のように降り注ぐ奇跡だって

何度も目の当たりにした。

きっと傷つけた人もいるし、私は無傷に近いが

ちゃんと傷つけられかけたりもした。


久しぶりに再会した人もいるし、

きっともう、会えなくなった人もいる。


おおむね、おおむね、とても良い年だったと

しか思えない。

悲しかったことや傷ついたことや絶望は、

総じてとるに足らない程度だったと心から思う。

それよりも、人の思いやりや誠実さ、

素直や本気にふれて慄いたことばかりが

頭に浮かぶ。

生きている、とおもった。


できればみんなが、

まんまるな年を迎えられますように。