ふかふかの夜に。

本業はフリーランスのフォトグラファー。ここを日記のように使っています。誰かに見せたいものじゃなくて、自分が忘れたくない気持ちを置いとくところ。たまに写真や仕事のこと。

5月23日/ポートランドあとがき

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ポートランドから帰国して1週間経ちました。

帰国してからわかったのは、

ポートランドに行く前の数年間は

なんだか余裕をなくしてトゲトゲしていたな、

ということです。

2年くらいずっと忙しい時期があって、

明日起き上がれるか心配で

仕事が時々怖くなっていました。

いまは憑き物が落ちたようです。 

 

ポートランドに3ヶ月暮らしてみて、

自分以外のひとをすきと思えるちからが

つよくなりました。

暮らすことに、そんなにたくさんのものは

要らないとわかりました。

 

料理をして散歩をして絵を描いて、

テーブルを囲んでお喋りをして

きれいな場所に出向いてコーヒーを飲んだり

明るい窓辺でクロワッサンを齧りながら

その時間を写真にうつすこと、

そうゆう、うつくしい時間を削りながら

過ごしてたように思います。

知ってたはずのことをしばらく忘れていました

本当に恥ずかしいです。

 

日々の余白を自ら作ることができる感覚は

憧れが叶っていく感覚と似ていて

とても静かでとても確かな3ヶ月でした。

 

わたしは忙しいと思考停止してしまいますが

私が出会ったポートランダーは

いつも自分で決めていました。

自分で選んだ決断の行く末の全てを

一手に引き受けていました。

自分のことなんだから当たり前です。

大きなことや、(一見)小さなこと、

いろんな決断を他人に委ねてしまうのは

とても怖いことです。

 

どんな風に生きていこう、

そんなことを考えながら生きるのを

すべての人が否定しないで暮らす街でした。

どんな風に生きていこう、と笑って話しながら

ビールを飲む友だちができました。

 

考えるのをやめなければそれが癖になるし、

考えるのを辞めてしまうとそれが癖になります

危なかったです。

..

今日、仕事の打ち合わせをした方が、

他の方も候補にあったけど、

やっぱり島田さんを待つことにした

と言ってくれました。

嬉しくて申し訳なくて情けなかったです。

日本にいる時から気づけてたはずです。

迷惑をかけてしまいました。

 

滞在中、早く日本で仕事を一緒にしたいと

強く思っている、と言ってくれた方もいます。

 

ポートランドの友だちは、人生は短いけど

色んなことがある、と言いました。

 

うまく言えないけど、

生きていることのA面もB面も

ぜんぶわすれたくないです。

わすれそうになるたびポートランド

逃げてしまいそうです。

忘れっぽいのだからもうそれでいいや

と思います。

何の予定も持たず言葉も話せないまま、

ひとりで知り合いもいない街に行きました。

はっきりした目的もない中

すべての仕事を中断させたのに、

クライアントさんの全員が、良いと思う!と

送り出してくれました。

あらためて、信じられないことです。

当時は、同じ場所にとどまることの不安が

大きかったです。

 

ポートランドではいつも、3日後の自分は

何を感じてどう変わっているだろう、

と思っていました。

ゆっくりながれていくじかんのなかで

びゅんびゅんとかわっていく景色を

ただ眺めていました。

あるのかないのかもわからないひかりを

追いかけていました。

死ぬまでつづきが見たい、綺麗な夢のよう

でした。

その時間すべてがしゃしんでした。

長いこと要領を得ない長い日記に

付き合ってくださり、

ありがとうございました🤣

May 23 , 2023