ふかふかの夜に。

本業はフリーランスのフォトグラファー。ここを日記のように使っています。誰かに見せたいものじゃなくて、自分が忘れたくない気持ちを置いとくところ。たまに写真や仕事のこと。

茜色になっていくであろう雲がきれいでスイッチ切れた

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久しぶりに撮影のない火曜日。

朝、歯医者に行って

午後からスタジオで打ち合わせ。

夕方から神戸でふたつめの打ち合わせ。

書きだしてみると今日はとても穏やか。

さいきん忙しくしてたのも手伝ってか、

夕方、川のそばを通りがかったら

あかね色になっていくだろう雲がきれいで

眺めていたら心地よい風に吹かれて、

なんだか唐突に全部がどうでもよくなって

のこった仕事をぜんぶ放り出して

急ぎ足で家に帰ってビールを飲んだ。

今日、やらないといけないことは

まだまだあった。

こんなに早く帰ってしまって

やばいなあとすごく自堕落な気分に

なったけど時計を見たら19時で、

もう、いいじゃん、となった。

きっと仕事をおえてもいい時間なのに

19時は後半戦のような感覚。

朝から夜中まで働くのが常になってて、

どうしてこんなに強烈に罪悪感を

抱いてしまうんだとかなしくなってきた。

 

明日も明後日もその翌日もその翌日も

撮影が入ってるし準備しなきゃいけないし

できてない書類も渡せていないデータも

返せてないメールもいくつもある。

メソメソしながらビールをのんだ。

何やってるんだろう

今、季節が気持ち良すぎて

少し、疲れてしまったかも。

 

日常

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5月26日、木曜日。

雨の夜。

今日は撮影がなかったから、

スタイリストのNさんとつれだって

奥田澪さんの絵の展示

『大きな声で「はい、好きです」と言う』

を見に行った。

これを好きです、がたくさん聞こえてくる

展示だった。素敵だった。

8月に私たちは奥田さんと一緒に

シルクスクリーンと写真の展示をする。

 

仕事でもプライベートでも

割と頻繁に顔を合わせるNさんと私は

それでも、会うとすごい勢いで

お互いの近況報告をしてしまう。

人見知りな自分にとって

ほんとに稀有でありがたい存在。

 

ところで、明日は厳しいことで有名な

同業の先輩と食事に行く。

彼は同じ学校の先輩で、

その頃から写真が特別うまくて

口調も態度もおおきくて怖かったから

なるべく近づかないようにしてたけど

ここ数年でひょんなことから再会し、

年に一度くらいは、二人か三人で

食事をするようになった。

再会した日、私の写真を見た先輩は

写真バカがいて嬉しい、と言ったし

私が初めてスタジオを構えた時は

「独立おめでとう」とかかれた

チョコがささったホールケーキを持ってきて

頑張ってる奴が好きだからお前のことは

だいぶ好きだと言った。

仕事に対して鬼のように厳しい先輩の

その言葉はその後、

仕事に疲れて立ち上がれない夜、

何度か私のことを助けた。

 

でも自分が怖いことに自覚があるようで

「怖いから萎縮するんだろうな、

自分がいるだけでパワハラ」と言っていたから

明日はちぢこまらず過ごしたい。

私たちは同じくらい写真のことが好きだから

写真の話をたくさんしたい。

 

今なんだか内向きになっていて

どなたさまのブログも伺えていません。

少ししたら、あらためて伺います。

 

仕事がないとお金は手に入らないけど

体はやすまる、うまいことできてるなあ。

五月の雑な備忘録

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5月の真ん中あたりの水曜日、

夏みたいにあつかった。

今がどんな風だったかを置いておきたくて、

さいきんのもろもろ。(ただの記録です)

..

5/21 土曜日

朝、ルノーにカングーを預けた。

以前、のろのろとバック中に

ゆっくりと標識にめり込んで

凹んでしまってたトランクの扉。

交換してもらうために2週間程入院。

まあまあ落ち込んでいると担当のOさんが

「本国ではもっとあらっぽい使われ方

してるのでカングーちゃんはこんなことでは

痛がってないですよ」と

ニコニコ言ってくれて救われた。

フランスでは花屋さんや郵便屋さんが

配達車に使ってるカングー。

Oさんは、以前の定期点検のときも

この期間でこんなに乗ってもらえたら

カングーも喜んでます!

なんて言ってくれて嬉しかったから、

初めての自分の車を

この人から買えてよかったな。

そのあと昼から英会話のレッスンをして

そのあとはなんだったかな?

..

5/22 日曜日

幼馴染とそのお子と3人で琵琶湖へ。

湖畔で友達がつくってくれたお弁当を食べ

写真をとり、近くの「きみと珈琲」へ。

水出しアイスコーヒーを飲んで

濃厚なベイクドチーズケーキをたべた。

きみと珈琲さんはコーヒーが美味しくて

ひろくて、天井が高くて

大きな丸いテーブルがあって

店の一角にはちいさなライブラリがあって

ご夫婦で営まれていて

居心地の良い場所。


帰り際、旦那さんに

「すてきな眼鏡ですね」と言われたから

「そちらもすてきな眼鏡ですね」と

返したら、お互いアンバレンタインという

ところの眼鏡だったから、

「お互い、すてきなはずですね」と言った。

..

5/23 月曜日

雑誌savvyの撮影で鶴橋と神戸へ。

61cmもある大きなパフェを撮ってから

ライターさんと編集長とせっせと食べた。

その後、もう1件パフェをとって

今度はライターさんと2人で食べた。

へ、平和〜。

..

5/24 火曜日

さくじつのパフェにつづき今日はピザ。

ダスキンさんの本社で

ミスドピッツァの撮影をした。

初対面の人ばかりでの仕事だったから

どんな風なのかなあと思って挑んだら、

あらわれたスタイリストさんは、

ひと月前に知り合いのイベントで

たまたまお会いした方だったから

なんだか朗らかにスタートできたし

いい人だった。

今日も平和〜

..

5/25 水曜日

朝、スタジオに人形作家さんが来てくれた。

彼女はブライスという人形をカスタムして

販売していて、そのクオリティは

ちょっと目を見張るものがある。


彼女は自分で植物染めをした生地をつかって

服を作り、革靴をひとつづつ手作りして、

スペインの作家が作ったレジンの目をはめ、

アメリカの作家がつくった帽子をかぶせ、

香水をつけて箱に詰め、

おもに海外の人に向けて販売してる。


彼女はNYのギャラリーで自分の作品の

写真展がしたいと、

何年もあたためつづけてきたそうで

このたび写真の依頼をしてくださった。

光栄だし、たのしみ。

 

23時からオンラインで英会話のレッスン。

先生に、勉強する時間がとれないことが

ストレスになって変な夢ばかり見てしまう、

昨夜なんてとうとう銃を持って

たたかってしまって疲れた、

と日本語で相談してたらレッスン時間が

すぎていってしまった。

恋しくなってきた日常

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2022年5月21日。

5月にしては少しさむい土曜日。

激しめの英会話を習い始めて2ヶ月半がたった。

新しいことを取り入れることの要領が

なかなかつかめず、気持ちばかりあせって

刺々しながら暮らした2ヶ月は

まあまあ辛かったし今も低空飛行。

ゆとりをなくしてるけど、

初めてよかったとおもってる。

仕事も少し落ち着いてるし、

そのことにも落ち込まなくなってきたので

そろそろ日記を再開したいなあと

おもっています。

せっかちなのに変化は怖いし

切り替えも下手なので、

あたらしい場所に行くことは

やっぱりちょっと大変な思いになったり

するものですね。

あたりちらした身近な人に

やさしくするところから

整えていこうと思います。

(すごいダメな大人。

 

不安な時とか、

一見のりこえられそうにないとき、

助けを求めるべきは恋人や他人じゃなくて

自分が撮ってきた写真とか

ひとりですごしてきた時間なんだなあと、

私はそうゆうほうが安定するのかもなあと

さいきん感じてます。

 

以下、

さいきん添削してもらうようになった

英語日記。

半年後には恥ずかしくなるくらい

上達してますようにと祈りながら

恥を添付します

 

..

 

The other day,

I went to dinner at small restaurant

of Kushikatsu with myfriend Keisuke

who came back home from Germany.

He has lived in Germany

as a dancer since 15years ago

and he is looking for the way

of the life at two bases.

I live in Japan and I want to go abroad

for my art work.

Our life are different each other but

we always have the same opinion that

it's beautiful to make something.

I think it's very pure and good relation.

In June, we'll make something

from his dance and my camera and

we'll have an exhibition.

 

先日、ドイツから帰国中の友達と

小さな串カツ屋で食事をした。

彼は15年間ドイツでダンサーとして生きていて、

今は日本での2拠点生活を実現できないか

模索しています。

私はずっと日本で暮らしてきたけど

自分の表現のために、少しの間

遠くに行きたいとおもっています。

私たちは全然ちがう暮らしをしてきたけど

「何かを作る行為は美しい」 という気持ちは

いつも一致しています。

それはとてもピュアで幸せな関係だと

感じます。
6月に私たちは彼のダンスと私の写真で

作品をつくって、

どこかで発表をする予定です。

 

 

 

 

 

金曜日のアボカドサンド

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なんてすてきなんだろう、

と思いながら

金曜日の青星さんで

アボカドオープンサンドをたべた。

9月にここで

個展をさせてもらうことになった。

 

日記のような写真。

青星さんは私の写真をそう表現してくれた。

以前彼女は私の展示に来てくれて

「きれい」でも「上手」でもなく

「心にひっかかる」と言ってくれたから

泣きそうになった。

だから、私が何年も撮り溜めてきた

よくわからない大切な写真たちを

彼女の場所で展示させて欲しいとおもった。

何年もそういう場所を探してた。

今までも機会に恵まれて

いくつかの展示をいくつかの場所で

させてもらってきたけど、

今回は初めて自分から展示のお願いをした。

その旨を伝えてお願いをすると、

光栄です、と、とんでもなく謙虚な

言葉をくださったのち、

期間中の週末の夜には

朗読会をしてはどうかという

天才的な提案もしてくれた。

つづけて、各々が好きな言葉をもちよって

お喋りするようにさりげなく読んでいく

そんなふうにできたらいいですね、

だけど人前で読みたくないような

恥ずかしがり屋さんにも来てほしいから、

聞くだけでも大丈夫な場所にできたら、

と、すてきな風におっしゃった。

私はまたびっくりして、

むかし御徒町凧さんという詩人の朗読会で

詩人が詩を読む仕草や口調の

あまりのさりげなさに感動して

詩が好きになったと伝えた。

そんなことがあったから、趣味で

「夜な夜な書店」という場所を

ひらいていたともお伝えした。

そうしたら彼女は

「きまりですね、週末の夜は

夜な夜な書店が期間限定で再開。」

と言った。

私はわあああ!となって興奮したけど、

同時にとても静かなきもちになった。

 

その夜、恋人に「青星さんに行ってから

君は今日ずっとふにゃふにゃとしてる」

と言われてしまったから

「私は仕事の写真のことも好きだし

頑張りたいと思ってるけど、

今日青星さんと過ごしたみたいな

時間を30分でも過ごしてしまうと

彼女は時々とてもすてきなフレーズを

口にするから、

シュルシュルと自分が小さくなっていって

写真を始めたころの温度に戻ってしまう。

ほんとうは仕事ばかりするのが

向いてない人間だとわかってる。」

みたいなことを伝えた。つたわるのかなあ。

地に足をつけすぎずに

ずっとふにゃふにゃと生きていたいけど

そうゆうわけにもいかないから

仕事の写真も、そうゆうことを

忘れないように撮れたらいいなと

いつも思ってる。とも付け加えたけど

ますます意味不明だろうな、

とも思った。

 

 

ここにいることはきっと 救われるためだよ

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晴れた〜。GW2日めなのかな。

昨日からの金沢出張を1日のばして、

一人でのんびりしています。


金沢を散歩していて通りすがりに

これからも大切にしたくなるような

店を見つけてほくほくしています。


私は今ポートランドに行きたくて

英語を勉強しているのですが、

通りすがりに入ったのは

ナチュールワインとクラフトビールの店で、

そこに置いてるクラフトビールは2種類。

ひとつはポートランドのブルワリーで

店主の友人がつくったものだった。


店主は私と歳の近い男性で、

おしゃべりをしながらビールを飲み飲み、

レコードから

「ここにいることはきっと

救われるためだよ」と流れてきた。

その後入ってきたお客さんとも

カウンターでワインを飲みながら

たくさんおしゃべりをした。

きゃ、客層が良い。

旅は出会いの機会なんだと

遠くにくるたび実感する


どんな風に生きていこう、がんばるぞ。

月曜日の失敗

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4月19日、暑いくらいの火曜日。

大阪はよく晴れてる。

今日は雑誌SAVVYの撮影で

宝塚あたりを車でぐるぐるまわってる。

あたたかく晴れた日のロケは気持ちいい。

昨日は終日地下にこもり

物ばかり撮り続けてたからなおさら。

ところで、

昨日はスケジューリングのことで

ひとさまに迷惑をかける失敗をして

メショメショ落ち込んだ。

ほうぼうの人たちは親切にしてくれて

瞬時にスケジュールを調整したのち、

気にしないようにね、とまで

言ってくれてなんとかなったけど

気をつけないといけなかった。

不注意だった。防げたことで迷惑かけた。


夜のオンラインの英会話レッスンで

そのことを、つたない英語で伝えたら

魔女みたいな先生(日本人)は

時々、文法を言い直してくれたあと

「誰にでもあることです」という

フレーズを教えてくれて、日本語で

「私も年に2〜3回あります…」

と言ってくれた。


ところで、ところで、

週3回zoomレッスンを担当してくれる

先生は1年を通して固定で、

前述したとおり魔女感がある。

関東在住の、とても優しくて

よく笑う素敵な女性。

長い黒髪でスーツとか着てなくて

フラダンスをやっていて

家事が嫌いでお子さんたちはもう大人で

ご自宅で繋いでるzoomの背景は薄暗く

器や本がずらりと並んでる。

魔女ぽいというかナチュラルというか。

はじめてのレッスンの時、魔女は私に


「英語でどう表現すればいいのか

わからないことなんでもきいてください。

たとえば、

『言葉で表現するよりも

写真で表現することのほうが

私にとっては簡単です、』

のように、ゆうこさんにとっての

大切なフレーズはこの教科書には

載ってないかもしれませんね、

そしてそれはとても素敵なことですね」


なんて真顔で言ってくれるもんだから

感動してしまったのだ。

時々、美術を扱ってはいたけど

作ることはできないから、

何かをつくることができるあなたを

尊敬しますなんて自然に言ってくれるし、

(講師になる前は美術品を扱う仕事を

されていたそう)

あなたは有名な写真家ですか?なんて

真顔で質問してくれるもんだから

否定する以前にポカンとしてしまう。

 

こんな風に年を重ねるのって

チャーミングだし素敵だな、と週3回思ってる。