ふかふかの夜に。

本業はフリーランスのフォトグラファー。ここを日記のように使っています。誰かに見せたいものじゃなくて、自分が忘れたくない気持ちを置いとくところ。たまに写真や仕事のこと。

アルケミストと内容証明と湖畔と


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5月だ…

1日に書いて、下書きにしてた記事を

ひっそりと。

 

雨も風もつよくなってきた。

GW中の出張が中止になって

こよみ通り以上の連休がはじまって

嬉しい気持ち。

仕事は好きだけど少し疲れてた。


さいきん「アルケミスト」という

砂漠を旅して夢を追いかける少年の

物語を読んで、

生活のひとつひとつを点検していって

ちゃんと生きていかねばならないぞ、

という気分が盛り上がってしまった。

みごとなほど簡単に感化されてる。


ここをひらかなかった10日の間、

仕事でこちらに非がない

かなり嫌なことがあって、

心の中から嫌な気分がなくならなくて

その人を恨んだし、何人かからは

内容証明を送ったほうがいいと

教えてもらった。

そんなことをしないといけない事や

その後に起こるかもしれない

怖そうな事を想像してうろたえたけど

今は、もう大丈夫。

何もしない連休のおかげで

なんだか朗らかに肝が据わって

もう少ししたらそれ、

内容証明ってやつを、

送ってみようかなぁ、と考えてる。

..

空白のあいだ、仕事では

播州そろばんの職人さんを訪ね、

堀内果実園さんやフェリシモさんの

撮影をさせてもらって、

SAVVYの取材で琵琶湖の湖畔で

かき氷を撮ったりしていた。

 

4月さいごの木と金は休みをとって

恋人と滋賀の森の中にこもった。

かなり前から予約してたものの

この状況になったので宿に

キャンセルの電話を入れたら、

ぜひ来て欲しいと言ってくださって

車で行かせてもらう事にした。

1日5組限定の、

琵琶湖湖畔のオーベルジュメソン。

宿泊する部屋は全て別棟にあって

コテージ、ハナレ、別邸と名前が

つけられていて、他のお客さんと

顔を合わせる事はほぼなかった。

1日目はずっと雨で、

翌日は雨上がりだった。

宿の中のライブラリで本を選んで

食べて、寝て、読んで、過ごした。

窓の外には緑の木々が揺れて

花びらが舞ってた。

久しぶりにアルコールを解禁して

赤ワインを飲んで鹿肉を食べた。


夕食前の散歩に出たとき

斜向かいの小さな店に、

私達が探してたメキシコ製の

ハンモックが吊るされてるのを見つけ、

取扱店があまりないはずだから

何かの前兆なのかと思えるほどの

そのぐうぜんに驚いて、

私達はその中の一番カラフルなのを選んで

店のご夫婦に使い方を教えてもらった。

その店は祝週末のみの営業らしく、

しかも閉店の30分前にすべり込んだと

教えてもらって、また喜んだ。


翌朝起きると体が軽くて驚いた。

休むことって大事なんだなと感激して

このGWのテーマを

「何もしない」にしようと決めた。


帰りは湖で石を拾ったり、

青木煮豆店で豆のかき氷を食べたりした。

夕方から神戸に打ち合わせに出かけたけど、

休日の気分は健在でいてくれた。