ふかふかの夜に。

本業はフリーランスのフォトグラファー。ここを日記のように使っています。誰かに見せたいものじゃなくて、自分が忘れたくない気持ちを置いとくところ。たまに写真や仕事のこと。

猫はすぐピーといびきをかいて寝て

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1月4日、火曜日。

仕事始めでした◯

この年末年始は11連休をとって、

1月3日に顔合わせ的なことをした以外は

生産的なことを何もせず暮らしました。

こんなに何もせず暮らすなんて許されるの…

と思いかけたけど、体が楽です。嬉。


昨夜はアマゾンプライム

映画「ノマドランド」を観てたのですが 

ううむ、と考えながら眺めてしまって

ちょっと今週中にもう一度みたいかも。

面白かったです。


説明が苦手なもので以下はどこかから

そのまま引用です。すみません。

リーマンショック後、企業の倒産とともに

長年住み慣れたネバダ州の企業城下町

住処を失った 60 代女性ファーン。

彼女の選択は、キャンピングカーに

全ての思い出を詰め込んで、

車上生活者、“現代のノマド(遊牧民)”として

過酷な季節労働の現場を渡り歩くことだった。

その日その日を懸命に乗り越えながら、

往く先々で出会うノマドたちとの心の交流と

ともに、誇りを持った彼女の自由な旅は続いていく。」


夜明けや夜更けの広い空や

その中を走るヴァンが映し出されていて、

しあわせってなんだろうと考えながら

日雇い労働と移動をつづける

主人公の暮らしを眺めていました。

幸せってお金があることなのか

いま死んでも十分と思えるような

美しい景色を見に行くことなのか

選ぶ思考力と行動力があることなのか

自由でいることなのか、

それって欲しいものが買える自由なのか

思い立って明日どこへでもいける自由なのか

とかとか。


そうしたら現実のソファの上

考え込む私の左側でくつろいでた恋人の飼い猫が

うしろ脚で器用に耳をかいて

わーとても詩的だな、と思ったら

少し離れた場所で仕事をしてた恋人が

反対側でゲホゲホ咳をしていて、

その背中を眺めてたら、

猫はすぐピーといびきをかいて寝て

あたたかい夜でした。


今朝起きたらLINEの通知が届いてて、

差出人を見たところ

カフェオレを飲みながら読むのに

ふさわしいもののような気がして

冷蔵庫に牛乳を探したけどなくて

恋人も一緒に探してくれそうになったから

かくかくしかじかでカフェオレが

飲みたくなっただけだからなくても大丈夫

と説明してブラックコーヒーを飲みながら

読んだ。

そこにはやっぱり差出人の彼女が言うところの

詩的なサムシングが詰まっていて

すてきな仕事始めの朝になった。

今年は地に足をつけながらも

現実は二の次、みたいな心持ちで

すべての写真が撮れるといいなと思います◯