ふかふかの夜に。

本業はフリーランスのフォトグラファー。ここを日記のように使っています。誰かに見せたいものじゃなくて、自分が忘れたくない気持ちを置いとくところ。たまに写真や仕事のこと。

ひらく

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あの日々が幻になる前に。

夕方マンションの駐車場に車を停めて

エントランスに向かう道中の

こんもりとした木と街灯を見上げてたら

その言葉が頭をよぎった。

 

最近、人知れずな爆発が頭の中で

起こり続けてて

ちょっと現実どころじゃなくなってる。

自分をとり巻く人間関係とか空気とか、

言葉がかわっていってる。

いくつかのあたらしい関係は

とうとう同じ方角から音もなく近づいてきては

次々と始まったり、

知っていた人がとうとつにその方角に

人生の舵をきりだしてギョッとしたり、

目の前にシンボルのような人が現れたり。

一見静かなことほど恐ろしく確かだったりする。

 

たぶんポートランドに行ったことが関係ある。

あそこで大きく壊されたり培われたりした

私の変化や価値観が色んなものを

放り投げてるんじゃないのかなあ。 

 

むしろ現実はいつもにもまして

とても静かで穏やかなのに、まるで、

むしろ、日常の延長としてこちらが本道だと

言わんばかりの存在感で威勢よく

ボンボンと爆発してる。

 

あの日々が幻になる前にと最初おもって、

ああちがう「この日々が幻になる前にだ、」と

思い直した。

 

間違えて置いてきた宿題を

やり直してるような気持ち。

生きることに対する姿勢、

つまり自分にとっては写真との関わり方を

問われてるような不思議な時間を過ごしてる。

とても個人的なこと。

 

透明の膜で覆われたまるい空間の中に

いるような時間を過ごしてる。

今は焦ることができなくて

その中から外を見つめたい。