ふかふかの夜に。

本業はフリーランスのフォトグラファー。ここを日記のように使っています。誰かに見せたいものじゃなくて、自分が忘れたくない気持ちを置いとくところ。たまに写真や仕事のこと。

少し、濁りながら透き通っていて。

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土曜日、どうしても

宮永愛子個展「漕法」に行きたくて、

幼馴染と連れ立って高松市美術館へ。


展示は美しくて詩的で。

作品は少し、濁りながら透き通っていて。


網にからみついた塩の結晶が

キラキラとしていた。

 

サヌカイトという石は、柔らかい玉に触れて

安心できる重低音を響かせていた。

 

展示の後は「城の眼」という

これも、また素敵な喫茶店で珈琲を飲んで、

古道具屋に寄って、ゆっくりと時間をかけて

たくさん買い物をして、ふたりして

抱えきれないほどの荷物を持って、

帰りのバスに乗り込んだ。


美術館以外は何も決めず向かった先で

私達は観光地にも行かず、

名産品も買わず。

旅行だけど、旅行じゃないような。

美術館に行って、お茶をして、

古道具屋に行ってじゅうにぶんに満ち足りた。

 

行き当たりばったりの中

あたりまえにそんな風な選択を共有できる

友達がいて、私は本当に運がいい。

 


帰りに寄ったSAは風が冷たくて、

秋が始まったような気がした。


今日もほんとうに良い日。

 

..

備忘。

「城の眼」

https://search.yahoo.co.jp/amp/s/s.tabelog.com/kagawa/A3701/A370101/37002683/top_amp/%3Fusqp%3Dmq331AQPKAFwAZgBgJua2_vEwp1X

 

「アイアンモンガー」

http://iron-mongers.com

 

「瀬戸内ジェラート MARE」

https://search.yahoo.co.jp/amp/s/s.tabelog.com/kagawa/A3701/A370101/37010401/top_amp/%3Fusqp%3Dmq331AQPKAFwAZgBh9qL3fadxIhb

 

 

 

雨の日の車道を車が走って行く音が好き


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木曜日は兵庫県の奥のほうで犬の撮影。

デザイナーさんが朝7時半に事務所まで

迎えに来てくれた。

お喋りも楽しくて、片道2時間のドライブが

毎回楽しみだったりもする。


行った先の町で、撮影させてもらった

ポスターが掲出されてて嬉しかった。


夕方さよならした途端、

連日の疲れがクタクタと出てきて、

新大阪の駅からタクシーで事務所に帰った。

 

..

 

金曜日は、くずはで弁護士の方の撮影。

予算が…と言われていたものの1時間で終わって

時給換算にすると逆にすこし高いですよ、

と思った。


トラジャコーヒーに寄ってから帰宅して、

電池が切れて家で少し昼寝した。

..

夜、配達を頼んでおいたオリーブの木

受け取るために事務所に行ったけど

結局届かなくて、もう、やだなあ、と思って

22時からマッサージの予約を入れた。


施術前のカルテの

「話しかけられるのが苦手」

の項目にチェックを入れて、

疲れてたから、着替えもいらないですと言って

じっと目をつむって体をほぐしてもらった。


ぎりぎり眠らないくらいの意識の中、

大通り沿いの少しひらいた窓の向こう側から

雨に濡れた車道を車が走って行く音が

聴こえてきた。


世界で一番すきな音。


この音を、夜明け前の青い空の時間帯、

少し冷たい空気の中、

ふかふかの毛布の中で聞いてるときが

いちばん幸せ。


最近窓を開けてなかったから

聞こえてこなかった、

忘れちゃってたな、と思った。

忘れてしまわないために、

この時間を大切にするために、

空気が今よりきれいな場所に引っ越したい。


と、かなりの強度で不意に思った。

 

事務所も手狭になってきたし、

1箇所にまとめて広い場所に行けたら

いちばんすてき。

物件をさがしはじめる時期なのかも。

 

不意打ちが確信を突いて未来を連れてきたりする

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水曜日は

南森町のフードスタイリストさんの

アトリエで料理撮影だった。

調理器具の新製品のカタログと、

それを使ったレシピ集の仕事。

 

大好きな人にカメラアシスタントとして

入ってもらったからうれしかった。

撮影は楽しくて美味しくて、

ゲラゲラ笑いながら試食したりして

終わる頃にはお腹いっぱいになった。


夜事務所に機材を戻してから

アシスタントさんとふたりで

近所のお好み焼き屋に行って、

とろろ焼きと広島焼き、豚肉ともやしの蒸し焼き

みたいなのを頼んで

ビールとレモンサワーで乾杯した。


疲れたけど良い一日だった。

...

 

プライベートのこと。

現実的に夢が叶っていく時間って

こんな感じなのかな、

思い描いてた流れとは違う方法で

大きな枠が整い始めてる。


人に話せば突拍子なくきこえるような

ことかもしれないけど

個人的にはとても自然で、

一人では出せないスピードと道のりで

最短距離が選ばれていってるのに、

そのことすらゆっくりに感じてる。

そのほかの細かいことは

等身大の自分の繰り返しで頑張れる。


まるで途方なく感じてたことが

予想外の展開で他人に補われようとしてる。

とてもロマンチックな時間の中にいる。

 

 

 

明るさとか匂いとか、人とか、きっとなんでも。

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雨降りの火曜日、時差ぼけなのか

休暇中に睡眠をとりすぎたのか、

この2日間、眠れなくて徹夜してる。

とくにやることもないのに。

 

午前中、京都で打合せに参加してから

梅田に機材を買いに行った。


片付けなきゃいけない仕事が

とくにないような日こそ、

細々としたことが次々と浮かんで、

こなしていくうちに気持ちが軽くなって、

余裕の大切さをいつも思い知る。

 

10月の初めから、とても大きく

生活が変わることになった。

そこから年末までの時間は、きっと

近い未来をすごく考えることになる。

 

事務所を掃除しながらふと、

目につかないものは忘れてしまうんだな、

持ち物も情報も人も、きっとなんでも、

と思った。

忘れてしまうのだから、気づけないうちに。

 

あ、この感じすきだな、って気持ちは

少しでもずれたら「なんかちがうな、」

ってすぐわかるから、

数字よりも感情的なものさしのほうが

正確だったりする。

 

明るさとか匂いとか、人とか、たぶんなんでも。

雰囲気で生きてきてしまってる。

火曜日の、とりとめのない日記。

 

 

 

日々小さく起こり続けてる 感情の浮き沈みや爆発が、 日常の小さな出来事として 消化されていきませんように。

 


 

お盆明けの月曜日。

午前中に1件打合せをして、

午後からは事務所で作業。


明後日の料理撮影のアシスタントさんが

確保できなくて困り果ててたら、

とても頼りになるひとが

きゅうきょ時間をつくってくれることに!

ああ、ありがたい。

彼女が来てくれるなら、かなりこころづよい。


同時に何人かにお願いをしたら、

快くOKしてくれた人が何人かいて

やりたかった、残念、とまで連絡をくれて

なんなんだよう、、とジンとした。

私も人に親切でありたい。

困ったことがあったら教えて欲しい。

 

、、

 

帰り道、地下鉄に揺られながら


日々色んな出来事や偶然が起こるけど

「始まりが自分で起こしたことなら、

なお意味がある」と、ふと思った。


元気な時は、せすじを伸ばして

早歩きですすみたくなるような未来だったら

いいな、と思ったし、

元気じゃない時は、誰かと手を繋いで

散歩ができたらいいな、と思った。

比喩ではなく。


大切に育てる人間関係のなかで、

いつまでもあたらしい感情を

見つけられますように。

日々小さく起こり続けてる

感情の浮き沈みや爆発が、

日常の小さな出来事として

消化されていきませんように。


そんなものこそ、大切にできる大人で

いられますように。

 

この年になっても知らなかった感情があると、

私はここ数週間でとてもつよく実感した。

 

 

 

はみ出しそうな未来のことを考えてる

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日曜日、チェコから帰ってきた。

夕方、空港に着陸する少し前、

窓際の席に座って外を眺めてた。


飛行機は雲の上を飛んでいて、だけど

うろこ雲は機体よりまだ上空にあって

あ、秋の空ってほんとに高いんだなぁ

と思った。

 


もうとても日常。

明日の午前中には打合せを入れてある。

もう、今からはとても日常なんだけど、

旅先ではなんだか色んなことが

予想の範疇を越えてきた。

 

スーツケースの中身を片付けながら

はみ出しそうな未来のことを考えてる。

 

プラハで変哲なく感じる

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どの自分を選ぶかは

選択できるわけだから、

どの自分で生きていくかなんだと思う


プラハに来て7日、

ここはもう空気が冷たくて

秋の気配がしていて、

朝、フリースを羽織って散歩をしながら

そんなことをおもった。


たまたま、

夏と秋の境に居合わせた

 

...


チェコに来て、バレエを観たり

チェスキークルムロフに行ったり

市街地を歩いたり

有名な料理を食べたりいろいろしたけど、

やっぱり、ひとりで歩いて、

変哲のない写真を撮ってるときが

いちばんしあわせ。

 

変哲ないなー、って思ってる瞬間が

いちばんいい。